CAE懇話会主催の第41回関東CAE懇話会にて弊社の菊地亮太が講演を行いました。
9月30日、CAE懇話会主催の第41回関東CAE懇話会にて弊社の菊地亮太が講演を行いました。
<概要>
■主催:CAE懇話会
■日時:2022年9月30日(金)13:00~17:30
■場所:オンライン
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講師:菊地 亮太
京都大学 産官学連携本部 研究員
宇宙航空研究開発機構 航空技術部門 研究員
DoerResearch株式会社 代表取締役
演題:「データ同化の基礎」「データ同化の工学分野における応用」
内容:設計開発現場から運用時の診断・保守・制御など、製品ライフサイクルを通して、効率よく設計・予測・制御を一貫して行う技術基盤が求められるようになってきました。現実世界の運用稼働条件とバーチャル空間でのシミュレーションには隔たりが存在します。この隔たりを低減する取り組みとして、現実世界とバーチャル空間を融合するデータ同化には大きな可能性があります。
データ同化は計算機支援工学(CAE)で用いられる解析コードの不確実な条件(初期・境界条件、モデルパラメータなど)を計測データに基づき学習することで、CAE解析の精度を向上させ、さらに、統計的なCAEモデル及び計測データの扱いにより、解析の不確定性を定量化・低減する手法です。
本講演では、データ同化の基礎から工学分野における適用事例までを扱いました。講演前半では、データ同化手法の前提知識と対象範囲について紹介し、データ同化によって解決しうる課題について説明し、データ同化手法の具体的なアルゴリズムに関して、講演後半では、データ同化の適用事例と、より発展的な話題を紹介しました。